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【科学・自然ニュース】

ミクロの「プラモ」作製に新手法 次世代光通信用の結晶


 次世代光技術の材料として欠かせないフォトニック結晶を短時間に立体的に組み上げる方法を、理化学研究所、物質・材料研究機構、横浜国立大の共同研究グループが開発した。物質科学の専門誌ネイチャー・マテリアルズ(電子版)で13日、発表する。

 光通信の制御部品などに使われるフォトニック結晶は、電子回路でいえば半導体に相当する。だが、これまで実用化に適した物質が見つからず、製造も難しかった。

 理研にいた青木画奈(かんな)さん(現・東大科学振興特任教員)らは、フォトニック結晶を作る物質としてリン化インジウムを選んだ。複雑な立体構造にするには、平面的な部品を重ねて目的の結晶構造を築く方法を考案。電子顕微鏡下で40分の1ミリ四方の部品を20枚重ねて立体的な格子状の構造を組み上げた。

 青木さんは「ミクロの世界でプラモデルを組み立てるようなものだ。手作業なので1枚の部品に1時間かかったが、組み立て工程を機械化すれば、量産への道を開くことも可能だろう」と話す。

(01/13 06:43)



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