研究室活動の歴史
2024年度
研究員3名,博士学生2名,修士学生9名,学部4年生5名,秘書2名にて活動.科研費基盤(A)の「LiDAR」,CREST「トポロジカル」,ムーンショット「量子情報」を継続. 立石財団研究助成S
「LiDAR」プロジェクト採択.馬場教授が紫綬褒章.M1田原君がPICS研究会ポスター賞.
2023年度
研究員2名,博士学生4名,修士学生7名(うち2名は半年間研究補助員),学部4年生4名,学部3年生5名,秘書3名にて活動.Min-Kyo Seo先生は8月まで滞在.NEDO先導研究,科研費基盤(A)の「LiDAR」,CREST「トポロジカル」,ムーンショット「量子情報」を継続.壊れかけていた透過系のフルバンド波長可変レーザを一新し,高速スキャンも実現.上からファイバで結合させる測定系も導入.シリフォトウエハを6種類,電子回路チップを2種類製作したのが最大の出費.EBガン交換はレーザ測長交換で高額出費.対面行事が続々と復活. 7月のOECCは酷暑の上海に4人.熊本応物は9人が出張し,さらに宮崎と続いて,Loncarともいろいろ交流した.コロナ前以来のSFでのPhotonics Westにも出張.D2川原君は電気通信普及財団賞.
2022年度
研究員2名,博士学生4名,修士学生6名,学部4年生4名,学部3年生4名,秘書2名にて活動.LiDARは科研費基盤(A)で再出発.またNEDO先導研究「空飛ぶクルマセンサ」を受託.CREST「トポロジカル」,ムーンショット「量子情報」を継続.高性能波長可変レーザ3台とOFDR測定器に加え,64GHz SGを導入.CADを考えてディスプレイは全て4K化.計算パソコンやノートパソコンも最速に更新.構想発表会で3年ぶりに対面の学内発表会が復活.その後,学内の行事も続々と元に戻った.また国内の国際会議(OECC@富山,
CLEO-PR@札幌),国内会議(PICS@浜松,応物@仙台)にも大挙して対面参加.D3鉄矢君がOECCの学生論文賞,海外出張(スペイン,サンディエゴ)も復活し,脱コロナに向かって邁進. 3月末には7年ぶりのフォトニック結晶国際会議PECSを東京の神田明神で開催し,懐かしい面々と再会.D2川原君がベストポスター賞.馬場は応物もフェロー.そのほかPC変調器でPECSのポスター賞を受賞.2月にはYong
Hee Lee研でD修了し,現在,KAISTの准教授Min-Kyo Seo先生が半年滞在.
2021年度
PM1名,研究員3名,博士学生3名,修士学生7名,学部4年生5名,学部3年生4名,秘書2名にて活動.久しぶりに24名までメンバーが減少した.ACCEL「光レーダー」が半年延長され,9月で終了.長くお世話になった小林PMも勤務終了となった.NEDO「シリコンフォトニクス」は最終年度,CREST「トポロジカル」,ムーンショット「量子情報」は継続,シス協は最終報告を行って9月で終了.人件費と装置の保守費用が最大の出費.アルマンダスの論文がScience Advancesに掲載.馬場がIEEEとOptica(旧OSA)フェロー.春学期は対面授業が再開されたが,日本全国の状況に呼応して夏休みに感染者が急増し,秋学期はとりあえずオンラインスタート.対面の会議や出張再開はなかなか見通せない.12月にコロナの間隙をぬって忘年会を強行.発表は学内も学外もほとんどがオンライン.秋に出向いた幕張の展示会での発表が唯一.
2020年度
PM1名,研究員5名,博士学生2名,修士学生9名,学部4年生4名,学部3年生4名,秘書2名にて活動.秋からは学部3年生が配属されて,30人に迫る.長く在籍していたPDの阿部君,伊藤君も終了.ACCEL「光レーダー」,基盤(S)「ナノレーザバイオセンサ」の最終年度.NEDO「シリコンフォトニクス」,CREST「トポロジカル」各プロジェクトの継続に加え,ムーンショット「量子情報」,機会シス協「光集積回路型LiDAR調査」プロジェクトを新たに開始. 年度末に高性能スペアナを導入.その他はチップ製作とその実装費用に充当.4〜6月はコロナ禍で学生入構規制,職員も自宅待機要請で研究室の活動の多くがストップ.夏以降も研究室にやってくるメンバーの数は例年の半分以下.全ての会議が中止やオンライン.海外出張はゼロ.国内出張も若干数.年度末の行事も激減.
2019年度
PM1名,研究員5名,博士学生2名,修士学生9名,学部4年生5名,学部3年生(ROUTE)1名,秘書2名にて活動.昨年度,メンバー数も博士課程が2人減ったものの研究員が過去最多.研究室初の外国人研究員に加え,途中からは10年前に研究員だった玉貫君も加入.メンバー数は過去最多水準.学生室の両翼の本棚机を10年以上ぶりに改修.ACCEL「光レーダー」,基盤(S)「ナノレーザバイオセンサ」,NEDO「シリコンフォトニクス」各プロジェクトを継続.CREST「トポロジカルフォトニクス」などを新たに開始.20年近く使ったレーザ測定系を廃棄し,蛍光顕微鏡を改造して超高感度CCDを追加,可視と赤外を同時に観察評価可能に.D2雛倉君が64変調で応物講演奨励賞,LQE学生発表賞,OECC最優秀学生論文賞を相次いで受賞. 年度末に応物副会長が終了.新型コロナウィルス騒ぎで,応物講演会を含め,年度末の行事が全てなくなる.
2018年度
PM1名,研究員4名,博士学生5名(社会人2名を含む),修士学生8名,学部4年生5名,秘書3名にて活動.昨年度,メンバー数が減少したが,再び元の水準に戻った.途中で研究員が減ったものの,飛び級生1名,研究生1名がさらに加入で増加に.吉川研と西島研が入れ替わったので,西島研の一部を間借りして学生室を生電棟に集約. 先端科学高等研究院棟(IAS棟)の学生室は撤収し,測定室の対面の部屋に移動.総合研究棟も撤収し,クリーンルームや他の部屋に移動.輪講部屋も改造して冷暖房が可能に.ACCEL「光レーダー」,基盤(S)「ナノレーザバイオセンサ」,NEDO「シリコンフォトニクス」各プロジェクトを継続.先端科学高等研究院IASの組織にも加入.32Gを64Gに変えるMUXや,レーザ顕微鏡を導入.その他のお金はほとんどシリフォトチップに.月例報告書のみの報告会を継続.合同報告会は荒川研と西島研で継続.電子情報通信学会招待論文賞を受賞.2人の元学生が米英で海外ポスドクに.年度末に豪州スインバーン工科大のSaulius Juodkazis教授がIAS特別教授に就任し,1か月滞在.
2017年度
PM1名,研究員3名,研究補助員1名,博士学生6名(社会人2名を含む),修士学生5名,学部4年生4名,秘書2〜3名にて活動.昨年のM2が大挙して抜けたことで,久しぶりにメンバー数が減少.そのため,学生室を再び生電棟に集約.ACCEL「光レーダー」,基盤(S)「ナノレーザバイオセンサ」,NEDO「シリコンフォトニクス」各プロジェクトを継続し,史上最高だった昨年度を上回る,今年こそ史上最高額の研究費(おそらく本学の過去最高).100kV級電子ビーム描画装置を導入(単独研究室では稀では?) その他,100万画素のInGaAsカメラ,オートサンプラー,SEMの制御系,高速透過測定系,サーマル顕微鏡など.月例報告書のみの報告会を継続.國分先生が停年になり,合同研究報告会は終了.西島准教授はドイツ・オーストラリアに在外研究.M1古門君がICO-24最優秀学生論文賞.年度末の3月より馬場は応物副会長.
2016年度
PM1名,研究員4名,研究補助員1名,博士学生5名(社会人2名を含む),修士学生7名,学部4年生5名,秘書2名にて活動.春季はNEC研究所長を務められた東工大名誉教授の小林先生をPM雇用,その後,JST職員として常駐.メンバー数は昨年度を上回り,雇用費と共に過去最大.新たに「イオン感応性ナノレーザバイオセンサ」で科研費基盤(S)採択,これにより「バイオマーカーセンシング」は終了.さらに本研究室最大のプロジェクトとなる「光レーダー」(JST ACCELプロジェクト)に採択され,史上最高の研究費に.また「シリコンフォトニクス」(NEDOプロジェクト),「半導体イメージングプレート」(科研挑戦的萌芽)を継続.LiDAR測定系,AWG,リアルタイムオシロ,オシロスペアナ,ゼータ電位計など多数の測定器を導入するとともに,クリーンルーム空調機,SEM,超純水装置など多くの器材を改修.生物・電子情報棟と先端技術高等研究院棟に本格的に研究室を二分.久しぶりに週間報告を廃止し,月例報告書のみで濃密な議論の報告会に戻す.馬場が文部科学大臣表彰科学技術賞ほか,横浜国立大学優秀研究者賞.近藤君が丹羽保次郎記念論文賞のほか,全学と工学府の優秀学生賞をダブル受賞.M2北條さんと雛倉君が優秀学生表彰.
2015年度
プログラムマネージャ(PM)1名,助教1名,博士学生6名(社会人2名を含む),修士学生10名,学部4年生4名,秘書2名にて活動.人数が多すぎるので,テニュアーを取得した西島准教授とは別々の体制へ.万戸秘書は雇用制限でいったん退職,代わって井口秘書に半年間お世話になり,再び万戸秘書に戻った.科学技術振興機構ACCELプログラムフィジビリティスタディ「スローライトプロジェクト」を開始.東工大名誉教授の小林功郎先生がPMとして常駐.「バイオマーカーセンシング」(科研費基盤(S)),「シリコンフォトニクス」(NEDOプロジェクト)を継続.「半導体イメージングプレート」で科研費挑戦的萌芽も追加.ALD APTESと日本ローパーの高価な近赤外カメラを導入.日本学術会議主催の2回の国際光年シンポジウムを開催.応物の講演大会委員長で初の国際会議場開催@名古屋.論文被引用数が1万回を突破.光相関計のオンチップ動作をようやく実現.スローライトを使った光パルス圧縮やドップラーシフト.高橋君のナノレーザによるエンドトキシン検査はCLEO-PR学生論文賞を受賞.酒本さんの半導体イメージングプレートは応物ポスター賞.M2田村君が優秀学生表彰.
2014年度
研究教員1名,博士学生5名(社会人2名を含む),修士学生8名,学部4年生5名,秘書2名にて活動.ただし途中で高橋秘書→小柳秘書へ.また10月からは学部3年飛び級生も加入.西島研との共同体制を継続.「バイオマーカーセンシング」(科研費基盤(S)),「シリコンフォトニクス」(NEDOプロジェクト)を継続.特に後者は本格的な参加を開始し,32G PPG / 28G EDと40Gネットワークアナライザを導入.低電圧・低損失の25G変調器ならびにQPSK変調器を成功.PSAの高感度検出の他,ナノレーザバイオセンサが表面電荷を検出できることを発見.日本学術会議主催の第4回先端フォトニクスシンポジウムを開催. 9月と翌年3月の応物は大会副委員長.特に3月はノーベル賞受賞記念講演と新聞一面広告の実現に奔走.M2伊藤君が優秀学生表彰.
2013年度
研究教員1名(昨年度までのホン君に代わり寺田君が着任),ポスドク研究員1名(木村君を正式雇用),博士学生4名,修士学生8名,学部4年生4名,秘書2名にて活動.西島研との共同体制を継続.「バイオマーカーセンシング」(科研費基盤(S))と「シリコンフォトニクス」(内閣府FIRSTプログラム,経済産業省あらためNEDO未来開拓プログラム)を継続.FIRSTプログラムは最終年度で,様々な終了イベント.ALD装置とコヒーレントアナライザ(オプション追加)を導入.CLEO-PR & OECC/PSでホン君が温度無依存光変調器でBest Paper Awardを受賞.2つのスローライトを使った動的波長変換で約5nmという変換幅を達成.ナノレーザアレイの集積規模が1万個に到達.ナノレーザバイオセンサのブルーシフトを含む様々な謎が明らかに.PSA,CRMP2などのバイオマーカー検出に成功.LSPCWの三列目シフト構造以外の可能性が高まる.フォトニック結晶変調器の25G変調で明快なアイパターンの観測に成功.一方でIMEのチップがことごとく失敗.3月に馬場が応物の理事(講演会担当)に就任.
2012年度
研究教員1名,ポスドク研究員1名,博士学生5名,修士学生7名,学部4年生5名,曜日限定リサーチフェロー1名,秘書2名にて活動(昨年同様の大人数).ただし途中で生川秘書→万戸秘書へ.ホン君は2月で退職.西島研との共同体制を継続.日本学術振興会科研費基盤研究(A)の応募で「ナノレーザバイオセンサー」が新規に採択.その直後に同様のテーマで基盤(S)が初めて採択され,基盤(A)と入れ替わりになった.また総額数100億円の大型「シリコンフォトニクス」プロジェクト:経済産業省未来開拓研究がスタートし,本グループも参画.その他,「シリコンフォトニクス(内閣府FIRST)」,「シリコンフォトニクス(JSPS先端拠点)」,「シリコン光スイッチ(JST-ASTEP)」プロジェクトを継続.市村学術賞のほか,ホン君が応物講演賞,近藤君が応物ポスター賞を受賞.部門長/専攻長の二年目.高感度InGaAsアレイ,コヒーレントアナライザ,25G PPGを購入.フォトニック結晶変調器で初めての100ミクロン以下,40G動作を達成しGFP 2012 PDP賞を受賞.チューナブルスローライトの高速電気制御,FWMの明瞭な増大,ナノレーザの1000個級集積,選択比10兆倍のタンパク質センシングなどを実現.
2011年度
研究教員1名,ポスドク研究員1名,博士学生4名,修士学生7名,学部4年生5名,学部3年生飛び級候補者1名,曜日限定リサーチフェロー1名,秘書2名にて活動(過去最多メンバー).西島助教が着任し,3名の学部4年生が配属,本研究室と輪講や報告を共同開催.初の飛び級生も配属.「シリコンフォトニクス(内閣府FIRST)」,「シリコンフォトニクス(JSPS先端拠点)」,「アクティブフォトニックナノ構造(CREST)」,「ナノレーザバイオセンシング(科研費)」プロジェクトを継続.年度末に「シリコン光スイッチ(JST A-STEP)」プロジェクト採択.電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ賞を受賞.石倉君がMOC論文賞を受賞.2年間部門長/専攻長を務める.地震+原発事故のための電力問題で,EB描画装置1台のフィラメントの灯を消す.応物講演会もなくなる.測定系にLabView制御が浸透.400個クラスナノレーザイメージャ,マルチヒーター制御による任意分散生成,複合スローライトによる超高速スローライトチューニング,ナノレーザからの光取りだし効率100倍などを実現.
2010年度
研究教員1名,博士学生3名,修士学生4名,学部学生5名,秘書2名にて活動.内閣府の最先端研究開発支援(FIRST)プログラムによるシリコンフォトニクスの研究が本格的にスタート.その他,「アクティブフォトニックナノ構造(CREST)」,「シリコンフォトニクス(JSPS先端拠点)」,「ナノレーザバイオセンシング(科研費)」プロジェクトを継続.導波路測定系をベンチャービジネスラボ(VBL)棟に大移動.40GのBERTや10Gのコヒーレント通信が可能な高周波系各種測定セットアップを完成. CMOSプロセスによるデバイス製作,バイオの実験をさらに加速.フォトニック結晶光変調器で10G動作を達成.超高感度タンパク質センシングや細胞のリアルタイム可視化(画素36個)を実現.シリコンフォトニクス研究専門委員会委員長を終了. 北君が応物講演奨励賞を受賞.
2009年度
研究教員1名,ポスドク1名,博士学生2名,修士学生7名,学部学生5名,秘書2名にて活動.ノースキャロライナ大学からEmily Rayさんが滞在.東工大伊賀研OBの玉貫氏がポスドクとして半年滞在.日本学術振興会科研費基盤研究(A)の募集で,「ナノレーザバイオセンシング」プロジェクトが新規に選定される.また総額1000億円を超える大型プロジェクト最先端研究開発支援で「シリコンフォトニクス」が30課題の一つとして採択され,本グループも副拠点として参画.その他,「アクティブフォトニックナノ構造(CREST)」,「シリコンフォトニクス(JSPS先端拠点)」プロジェクトを継続.スローライトの非線形に関する記事をNature Photonicsに掲載. 高速繰り返しパルス測定系を強化.バイオの実験を本格化.細胞,タンパク質,DNAなど生物学の勉強を輪講でスタート.またCMOSプロセスによるフォトニック結晶製作をスタート.研究方法が大きく転換する兆し.
2008年度
研究教員1名(11月着任),博士学生2名,修士学生10名,学部学生5名,秘書2名にて活動.日本学術振興会の先端研究拠点プロジェクトで東大の和田研究室を中心とする「シリコンフォトニクス」が採択され,MITやGhent大と連携開始.「アクティブフォトニックナノ構造(CREST)」,「新世代光通信のイノベーション(特定領域)」プロジェクトを継続. 超高速ネットワークアナライザ,広帯域パルス測定系などを導入.スローライトパルスの遅延量を100ピコ秒以上の範囲でチューニングすることに成功し,またスローライトの非線形を初めて観測.シリコンフォトニクスデバイスを初めてファウンドリー発注.スローライトのレビュー論文をNature Photonics誌に掲載.平原君がLEOS iNow Best Poster賞を受賞.電子情報通信学会シリコンフォトニクス研究専門委員会委員長に就任.副コース長.
2007年度
博士学生3名,修士学生9名,学部学生5名,秘書2名,研究員1名にて活動.「アクティブフォトニックナノ構造(CREST)」,「新世代光通信のイノベーション(特定領域)」,「フォトニックナノ集積(科研費)」プロジェクトを継続.年始早々,学生室をオフィス家具で大改装.電子ビーム描画装置と光学測定系を1台追加し,スループットを向上.特許と知的資産の使用許諾第一号により学長賞を受賞.広帯域スローライトで超短パルス伝搬に成功,10ビット級の信号蓄積を実証.ナノレーザを使った屈折率センサを実証.合計11回の講演を行ってIEEE
Distinguished Lecturerを終了し,LEOS 30周年記念大会で表彰.ただしDistinguished
Lecturer Emeritusに就任して継続.野崎君が丹羽保次郎記念論文賞,大学優秀学生賞・工学府優秀学生賞を受賞.1月にはしょこたんのギザサイエンスに出演.1年間コース長.
2006年度
博士学生4名,修士学生6名,学部学生5名,秘書2名にて活動.中国海南大学から郝万軍教授が研究員として参加.科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業(CREST)の新規応募で,本グループ代表の「アクティブフォトニックナノ構造」プロジェクトが新たに採択される.また「新世代光通信のイノベーション(特定領域)」,「フォトニックナノ構造(科研費)」,「量子ドットとフォトニック結晶(IT)」,「情報通信基盤技術(COE)」プロジェクトを継続.50kV電子ビーム描画装置を導入し,パターンを大幅に高精度化,光ネットワークアナライザとEDFAによる遅延時間測定系を構築.フォトニック結晶ナノレーザの室温連続動作,パーセル効果の評価.アレイレーザ,共鳴励起などに成功.Si細線AWGの偏波無依存化を実現.波長幅32nmで30〜40分の1のスローライトを観測.Siフォトニクスに関して電子情報通信学会論文賞を受賞.またIEEE Distinguished Lecturerに決定し,世界5ヶ国を巡る.
2005年度
博士学生4名,修士学生6名,学部学生5名,秘書2名にて活動.中国科学アカデミーから鄭婉華教授が研究員として参加.文科省科研費特定領域研究「新世代光通信のイノベーション」プロジェクトが新たに選定される.また「量子ドットとフォトニック結晶(IT)」,「フォトニック結晶(CREST)」,「フォトニックナノ構造(科研費)」,「情報通信基盤技術(COE)」プロジェクトを継続.超広帯域測定系,分光測定用励起光源を強化.電子線照射装置によるプロセス改善.シリコンフォトニクス研究会が本格的に始動. 超微小AWG,フォトニック結晶極限微小レーザ,マイクロディスクフォトニック分子双安定素子,スーパーレンズ,アクティブ・パッシブ集積フォトニック結晶スラブなどを実現.国際会議CLEO-PRでは優秀学生論文賞,さらにこれまでのフォトニックナノ構造研究について日本学術振興会賞を受賞.
2004年度
ポスドク研究員1名,博士学生1名,修士学生10名,学部学生4名にて活動.日本学術振興会科研費基盤研究(A)の募集で,「フォトニックナノ構造」プロジェクトが新規に選定される.「量子ドットとフォトニック結晶(IT)」「フォトニック結晶(CREST)」,「情報通信基盤技術(COE)」プロジェクトを継続.時間分解蛍光寿命測定系とクラスターコンピュータを強化.超短パルス測定系と偏波特性測定系を新たに導入. ソニーとの共同研究で,フォトニック結晶によるVCSELの単一モード最高出力記録を樹立.またチャープ構造フォトニック結晶導波路による光バッファーメモリー構想を発表.応物委員を退任.反対に新たに発足したシリコンフォトニクス研究会委員に就任.文科省次期科学技術政策委員会に参画.
2003年度
ポスドク研究員1名,博士学生1名,修士学生10名,学部学生6名にて活動.「量子ドットとフォトニック結晶(IT)」「フォトニック結晶(CREST)」,「マイクロディスク」,「情報通信基盤技術(COE)」プロジェクトを継続.パソコンをネットワーク接続させたクラスターコンピュータを構築し,計算力を大幅に強化.また電子顕微鏡の評価系と光学測定系を強化.真空蒸着器もようやく更新.フォトニック結晶やフォトニック準結晶の点欠陥レーザ,パーセル効果,ディスクレーザの双安定動作などに成功.フォトニック結晶導波路を利用した光パルス群遅延デバイスや,スーパープリズムの高効率化構造を考案.フォトニック結晶ロードマップはついに英語版書籍が発刊. 3月に総合研究棟IIに新たなスペースを確保し,蛍光寿命測定装置などを移設.
2002年度
博士学生1名,修士学生5名,学部学生6名にて活動.「フォトニック結晶(CREST)」,「マイクロディスク」プロジェクトを継続.文科省世界最先端IT国家実現重点研究開発プロジェクトの公募で,量子ドット&フォトニック結晶プロジェクトが7つのプログラムの一つに選ばれ,本研究室も参画.また文科省の大学改革の一環で実施された21世紀COEプログラム公募で,本専攻の提案が採択された.Si用ICPエッチング装置と超高感度時間分解蛍光寿命測定装置を導入.フォトニック結晶ロードマップ第二版を刊行.PECS IVはロサンゼルスで開催.パーセル効果の観測,結合ディスクとフォトニック結晶のレーザ発振に成功.マイクロギアの室温連続しきい値を11mWまで低減.本研究室2冊目となるResearch Reviewを刊行.
2001年度
博士学生3名,修士学生4名,学部学生5名にて活動.日本学術振興会科研費基盤研究(A)の募集で,「マイクロディスク」プロジェクトが新規に選定される.また,従来の「光IC」,「フォトニック結晶(特定領域研究)」,「フォトニック結晶(CREST)」は継続.高分解能SEMを導入.研究室発足以来,使ってきた測定システムを全面的に更新.国際会議PECS IIIがセントアンドリュースで開かれ,今回も本研究室がアジア代表委員を担当.また本研究室の成果が日本未来科学館で展示.マイクロディスクのさらなる低しきい値化,マイクロギアの発明,フォトニック結晶LEDの成功,シリコン細線導波路による急激曲げ,Y分岐,H-tree光回路の実証に成功などなど.
2000年度
博士学生2名,修士学生7名,学部学生7名にて活動.新しい「フォトニック結晶」プロジェクト(代表:京大・野田教授)が科技庁系戦略研究プロジェクトCRESTに採択され,本研究室も参画.また文部省拠点形成プロジェクトに本学科通信グループ(Cグループ)の「超高密度光インターコネクション」が採択され,本研究室も参画.その他,従来の「光IC」,「フォトニック結晶」,「マイクロディスク」プロジェクトは継続.電子ビーム描画装置をFEタイプにグレードアップ.レーザ顕微鏡を導入.フォトニック結晶が爆発的なブームで,フォトニック結晶ロードマップを刊行.応物に専門セッション「フォトニック構造・現象」を新設.丸文研究奨励賞受賞.
1999年度
博士学生2名,修士学生7名,学部学生6名にて活動.「超並列」,「光IC」,「フォトニック結晶」,「マイクロディスク」プロジェクトを継続.ICPエッチング装置,電子ビーム描画装置2号機を導入し,半導体加工技術をグレイドアップ.ディスクレーザのしきい値記録をさらに更新.マイクロディスク近接場プローブによる2次元イメージングに成功.WECSの後を継いだ国際会議PECSが日本にて開催.本研究室初のResearch Reviewを刊行.
1998年度
修士学生6名,学部学生6名にて活動.「フォトニック結晶」プロジェクトが文部省科研費特定研究(B)第一期募集に選定される.また「マイクロディスクプロジェクト」が日本学術振興会基盤研究(B)募集に選定される.「超並列」,「光IC」,「フェムト秒」プロジェクトを継続.フォトニック結晶の本格的な国際会議WECSがアメリカにて開催.本研究室はアジア地区オーガナイザを担当.半導体/空気DBRレーザの高性能化,フォトニック結晶導波路の光伝搬観測に成功.
1997年度
修士学生6名,学部学生5名にて活動.日本学術振興会(学振)未来開拓推進事業「光IC」プロジェクト,技術組合FESTA「フェムト秒」プロジェクトに参加.「超並列」プロジェクトを継続.プロセス設備,計測設備を充実.マイクロディスクレーザの世界初の室温連続動作,光通信波長帯で世界最低動作電流を記録.微小ミラーの動作電圧を大幅に低減.マイクロディスク近接場プローブの動作実証に成功.
1996年度
修士学生4名,学部学生6名にて活動.「量子位相」,「超並列」プロジェクトを継続.ピコ秒蛍光寿命計測システム,マイクロプローブシステムを導入.マイクロディスクレ−ザの極限微小化,低電流動作の記録を更新.これを利用した 近接場プローブを提案.マイクロマシーン技術を利用した微小ミラーを試作し,高速応答を確認.3月に生物・電子情報棟へ研究室を移転.
1995年度
修士学生4名,学部学生6名にて活動.文部省COE研究「超並列光エレクトロニクス」プロジェクトに参加.「量子位相」プロジェクトを継続.電子ビーム描画装置,真空蒸着装置等を設備し,自前で物作りができる基本的な環境が整う.フォトニック結晶が量子エレクトロニクスの主要分野に発展.NATO主催の国際会議に日本から唯一参加.またマイクロディスク構造を利用した世界最小レ−ザを実現.
1994年度
修士学生4名(他研究室からの共同研究学生1名を含む),学部学生7名にて活動.文部省重点領域研究「量子位相エレクトロニクス」に参加.ECRエッチング装置,超純水ドラフトチャンバーなど半導体プロセス設備を導入.
1993年度
電子情報棟8階に教官室,7階に仮の研究室を設置し,修士学生1名,学部生5名で活動を開始.9月以降,研究室を2階へ移設.主に光スペクトラムアナライザなど計測機器を設備し,半導体レ−ザの研究を行う.3名の学部生が卒業研究をまとめ,応用物理学会全国大会にて発表.