スローライト変調器: 光電融合の技術が著しい進歩を遂げつつある中で.電気信号を光信号に変換する変調器は最重要なデバイスです.ここでは高速,低消費電力,小さなフットプリントがキーとなります.フォトニック結晶のスローライト効果を利用する本研究では64 Gbpsまでの動作を実証していますが,さらに100 Gbps超も伺っています.消費電力は光と電気の位相整合,ならびに電気的なインピーダンス整合を図ることで,変調器単体で3.8 mW,ビットエネルギー換算で59 fJ/bitを達成しました.さらに業界標準の集積回路シミュレータに光デバイスライブラリを付加した光電協調設計手法を独自に開発,オープンコレクタという構成のドライバーチップも設計・製作・ハイブリッド集積し,これをコミコミで50 mW,0.75 pJ/bitを達成しています.