科学技術振興機構 (JST) 戦略創造研究推進事業
ACCELプロジェクト |
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※本プログラムは2021年で終了しましたが,LiDAR関連の研究状況は引き続きこのページで報告します. |
チーム |
プログラムマネージャ: 小林功郎,梶原信之(JST) 研究代表者: 馬場俊彦(横浜国立大学) 共同研究者: 小山二三夫(東京工業大学) 共同研究者: 西山伸彦(東京工業大学) 共同研究者: 岡野誠(産業技術総合研究所) |
米国光学会フラッグシップ学術誌の表紙
(2020.01) となった非機械式ビーム偏向.この図はあくまで概念.実際はレンズが必要.同氏に載った論文は同誌同月ダウンロード数2位. |
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期 間 |
2016年8月〜2021年9月(他の研究費で開発を継続中) |
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予 算 |
15億円 |
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内 容 |
シリコンフォトニクスや化合物半導体技術を駆使し,スローライト構造体を基盤とする,非機械式で切手サイズの光レーダー(距離計測が可能な3次元イメージセンサ,別名LiDAR)を実現する. |
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応 用 |
自動運転,ドローン,ロボットなどのためのセンサ,セキュリティセンサ,検査やキャプチャ,携帯端末の認証など. |
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インパクト |
現在の光レーダーは,非機械式のフラッシュ方式と,機械式のスキャン方式に分かれ,性能では後者が優秀なものの,大きい,重い,自由度に乏しい,不安定,高価ちという問題がある.非機械スキャン方式光レーダーが半導体チップという形態で実現できれば,問題が一挙に解決され,上記の応用だけでなく,あらゆる場面で3次元イメージを活用される. |
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直径200/300mmのSOIウエハ上に位相シフトマスク+KrFステッパ(最小線幅100
nm),もしくはバイナリマスク+ArF液浸ステッパ(最小線幅90
nm以下)を用いたSiフォトニクスCMOSプロセスにより光レーダーチップを製作,PCBの上に搭載し,光ファイバとRF/DC配線も接続. プリズムレンズを搭載し,DACとFPGAにより制御と信号処理に利用することで非機械式2DレーザビームスキャンとFMCW光レーダーのリアルタイム動作をが可能に. |
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非機械式光ビームスキャン.シリフォトチップから固定波長の光ビームを出射して手前のスクリーンに投影.背面からInGaAsカメラで撮影.チップ上の熱光学効果と導波路切替えをFPGAとパソコンで制御して光ビームを2次元スキャン.1ラインの最速スキャンは1MHz超. |
非機械式FMCW LiDARのリアルタイムデモ.色が距離に対応. |
左のタイル表示にFPGAによる画像処理を加えたリアルタイム点群画像表示.表示中に観測する角度を自由に変更可能. |
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トピックス(2024年7月22日更新) :
ICTON@Bari (’24.7) 毎年欧州で開催されるIEEE主催の国際会議.どちらかといえばマイナーな会議ながら,主宰するMarianが20年以上も熱心に続けていて,しばしば招待してくれる.前に参加したのはコロナ以前だから,5〜6年ぶり.NTT・納富さんも参加したほか,久しぶりにDe Ra Lue教授にも会った.Bariは南イタリアのブーツのかかとあたりに位置する港町.その街自体も風情があるし,シーフードも明らかに美味しい.そして何といってもアルベロベッロとマテーラという2つの世界文化遺産が圧巻.イタリアの有名な観光地としてあまり採り上げられないものの,必見の名所.でも気温は40℃で大変だったのと,会場に冷房がないのに驚いた.みんな団扇で仰ぎながら発表を聞く様子は30〜40年前を思い出すほど.本来,この地域は7,8月は避暑地に行ってしまうのかも.今回はプレーナリセッションの直後はフォトニック結晶セッションで,その冒頭でLiDARを講演.続く納富さんはトポロジカル物理,さらにETHのバイオセンシングと,様々な話題が並んだ.
PICS研究会@宇奈月温泉 (’24.7) Siフォトニクスと光集積の2つの研究会が合体してできたPICS研究会の2年に一度の恒例合宿.前回はコロナ明けの浜松で開催し,久しぶりの対面で感動した.今回も50余名が集まり,発表,議論,夜の討論会と活発な研究会になり,非常によかった.田原君がポスター賞を受賞.終了後,多くの参加者が立山トロッコ電車のエクスカーションに参加した.
FMCW LiDARで速度を簡単に検出 (’24.7) 以前にスペクトルの分裂から物体の速度を検出し,オフラインで3次元像を構築していたが,より簡単に速度を出す手法を考案,実証に成功.
高効率回折格子の実験(II) (’24.6) AISTに製作してもらった2段エッチングの回折格子ファイバカプラ.測定法を精密化し,効率が78%まで向上.大口径ウエハとフォトリソで実現できるので,これは結構,有望な結果では?
VLSIシンポジウムでLiDARを発表 (’24.6) 採択率が25%という非常に厳しい半導体チップ技術の最高峰の一つ@ハワイで,本研究室と産学共同研究を発表.
kクロックLiDARがOptics Expressに掲載(’24.5) CLEOで発表してから1年が経ってしまったが,その間にオンチップの長尺遅延線を含む干渉計を使ったkクロック生成が成功し,だいぶ内容が進んだ形で論文に掲載.
立石財団助成金贈呈式 (’24.5) 京都のオムロン本社で実施.LiDAR関連の研究で,民間の財団助成金としては最大級の研究助成(S)の贈呈を受けた.理事長以下の財団関係者,助成金の受賞者,プロの司会や手厚い映像担当者が,ものものしいハイブリッド形式の式を挙行.
IEEEシリフォト会議 (’24.4) Group IV
Photonicsという名称でシリフォトの黎明期を牽引したIEEEの国際会議.シリフォト自体がOFC,ECOCといったメジャーな通信会議の主役になり,そちらに重要な投稿が流れたため,立ち位置が難しくなったが,Si Photonics Conferenceというベタな名前で再出発し,その2回目がディズニーシーの横のHiltonで開催された.MITのKimmerling,サザンプトンのReedといった重鎮をはじめ,参加者250人くらい?の半分以上が外国人で,円安の日本への渡航しやすさを感じさせた.投稿が多くてレーティングが厳しいと聞いたが,本研究室からは川原君の高機能変調器,山崎君のkクロックLiDAR,田原君の高効率グレーティングを口頭発表.日本の学生の発表はこの3人だけと聞いてびっくり.
東京都市大の応物 (’24.3)
多摩川に近い世田谷キャンパスでハイブリッド開催ながら,対面でも多くのメンバーが集まった.野田研のPCSELは相変わらず絶好調.そのほか,CMA-ESが最適化ツールとして定着した感がある.うちからはSLGの最適化と温度無依存化,2種類の直接変調を組み合わせたFMCW LiDAR動作,環境光耐性理論,変調器の低電圧高速動作,OFDR評価,光制御型マイクロリングアレイ,SiとLNの導波路回折格子カプラ,LNの加工,量子インターフェースの最適化など12件を発表した.応物の公式懇親会では,野田先生,岩本先生,西山先生,波多野先生,藤原先生,冨士田先生など,多くの面々と交流した.
レーザ直接変調でLiDAR動作 (’24.3)
いままで外部変調器でFMCW信号を生成していたが,レーザの電流波形にフィードバックを掛けて,広帯域な変調を実現.いままでの櫛状ノイズが見事に消えて,S/Nが向上.ランバート散乱体が画像化できるようになった.これでAWGが不要になってしまった.
SLGの温度無依存化条件 (’24.3)
温度に敏感なスローライト回折格子SLGが環境温度の影響を受けないように,レーザの温度依存性と相殺する方法を提案.
高効率回折格子の実験 (’24.3)
シリフォトで多用される回折格子ファイバカプラ.2段エッチングを用いた高効率な回折格子を産総研と共同で製作,ファイバ結合実験は初期的ながらも60%程度の結合効率を確認.
久しぶりのPhotonics West
(’24.1) コロナ前は毎年のように行っていたサンフランシスコのモスコーネセンターでのPhotonics West.今回のLiDARの最新の状況を招待講演した.
環境光耐性の論文が掲載 (’24.1)
FMCW LiDARと他の光との干渉を初めて真面目に議論した論文がOptics Express誌に掲載された.
済州島ICMATでプレーナリートーク (’23.12)
韓国済州島で開催されたICMAT(物理材料科学の国際会議)にプレーナリスピーチとして参加し,LiDARの最近の成果を発表.
LiDAR報道
(’23.10) フォトニック結晶を使ったスローライトLiDARが日経産業新聞と日経電子版にて報道された.
宮崎のMOC (’23.9) 土曜日に終了した応物の翌日から開会ということで,名和君,田原君と共に高速バスで移動.近そうでも4時間近くかかる.高そうなシーガイア併設シェラトンホテルは避けて街中に宿泊.周囲に宮崎牛のレストランが多くて驚く.シーガイアは宮崎駅から13kmと遠く,あらためて不便と感じた.会議参加者は250名ほどだが,それなりに活況.半数は外国人だったかもしれない.國分先生や雙田さんと交流.雙田さんの自動微分の話は興味深かった.オンライン参加と想像していたハーバードLoncarは実際やってきた!青島や堀切峠,鵜戸神社,都井岬まで一緒に出かけて,いろいろ議論した.彼は学生のときから3回本研究室を訪れてくれたが,最初の頃に比べて本当に偉大な研究者になった.親戚がノーベル賞を受賞したので本人もプレッシャーだそうだ.あと,東工大・宮本(智)先生情報のイスラエルスタートアップの任意方向レーザは凄い.本研究室の二人は上方放射回折格子の計算結果とOFDRを発表で好評だった模様(上の出張のため,馬場は名和君のOFDRを聞けず).いずれにしても,この出張もいろいろ情報交換できて,充実していた.
熊本の応物 (’23.9)
熊本という地での学会は35年ぶりかも.前回訪れたとき,食べ物が何でもおいしかった記憶があるが,今回もまさにそうだった.JAL職員の転職先の一番人気という話も聞いた.応物会場は熊本城ホールというピカピカな新しい会議場で,モールに直結,繁華街から至近距離にあって,極めて便利.過去に訪れた国内の全ての学会の中でも屈指の場所かもしれない.会期ははじめての5日間で,本研究室からは9人が出向き,シリフォトとフォトニック構造で発表した.目立ったのはやはり野田研のPCSELで,パルスでkW到達というのは,頭一歩,抜きんでた感じがある.そのほか,機械学習と進化計算では後者がどんどん優勢になってきている模様.あと,OFDRがじわじわ広がりつつある.会場では井上さん,北君,近藤君,渡邊(敬)君に会ったほか,応物副会長時の同期・東工大の波多野先生や元会長・財満先生,もちろん野田先生,岩本先生,西山先生,太田先生とも交流.山本君お勧めの阿蘇山や住吉海岸も素晴らしく,充実した会議だった.
レーザ関連国際会議APLS (’23.9) 4年という大きな延期を経て,対面にこだわった会議が函館で開催.慶大の神成先生や田邉先生,東大の芦原先生が切り盛りしていて,千葉大・尾松先生,本学の片山先生も見かけた.大型レーザの話題が中心だったが,オープニングセッションの本研究室からのLiDARの話題もそれなりに興味を引けた模様.関東圏で続く猛暑に比べると,函館はとても過ごしやすい.海際なのに,なぜか空気も乾燥して,気持ちよかった.
AMFが都心部でシンポジウム (’23.7)
シンガポールのシリフォトファブIMEが企業化されてAMFになって8年ほどになる.宣伝や人脈形成を兼ねて,ランチョンシンポジウムが行われ,日本側からは本研究室と富士通が発表した.六本木の高層ビル泉ガーデンの最上階のホールで多くの日本人が集まった.完全ガラス張りに超高速エレベータは怖い!
OFDRの論文が登場 (’23.6)
鎌田君のOFDRによるLiDARチップ評価の論文がOptics Expressに登場.
浙江大学でのアジア欧州シリフォトスクール&シンポ (’23.7)
OECCに続いて参加.同大学の国際会館で開催.新しくて非常にきれい.全参加者は150人くらいながら,IMEC,EHU,サザンプトンなどから欧州の重鎮たち,米国からはインテルと,なかなか壮観なプログラム.日本からは本グループのみが参加して,LiDARの70分の招待講演を行った.
上海のOECCほか (’23.7)
昨年は6月はコロナ後の初の本格的な対面会議を富山で開催.今年は上海ということで,李,鎌田,川原と共に参加.まず驚いたのは東京を上回る高温多湿.さらに驚いたのは,会場での日本人の少なさ.いつもは大量に参加するNTTをはじめとする企業や電子情報通信学会系のメンバーが軒並み渡航を中止した模様.欧米人も多少はいたものの,多くは中国人だった.でも会議は活気があり,鎌田のOFDRと環境光耐性の話は,容赦ないシャッターを受けていた.上海のど真ん中ということで,街も圧倒的な迫力.特に展望台がスカイツリーの展望台を上回る高さという世界第二位のビル:上海タワーは圧巻.宇宙センターを思わせる電波塔も,近くで見るとすごい迫力で,印象深い.上海の人たちは一昔前とは見違えるほどあか抜けたと思う.また,現地では店も屋台も地下鉄も全てAlipayによる支払いで,現金を一度も使わなかった.
回折格子カプラの最適化 (’23.6)
回折格子と孔配列を組み合わせたカプラは120個のパラメータを最適化.上下非対称放射や出射ビーム形状補正などを行い,効率85%以上を計算.効率60%以上でCバンド全域フラットも可能に.
SLGのトポロジカル最適化 (’23.6)
もうかれこれ8年もやっているSLGの最適化.目的が多くてバランスをとるのが大変.CMA-ESで回折格子の角度などを最適化してきたが,それもバラバラにしたので,いよいよトポロジカル最適化になってきた.
Kクロック生成までをオンチップ化 (’23.6)
3年前に作っておいた24cmのSi導波路干渉計入りのLiDARチップ.試してみたら,見事,LiDAR動作を実現.
上下非対称放射の論文が登場 (’23.6)
陶山君の上下非対称SLGの理論と実験がOptics Expressに登場.
KクロックLiDARをCLEOで発表 (’23.5)
研究員の玉貫君とRAの山崎君がサンノゼに渡航.山崎の発表の後,サンテックアメリカ研究所やUSCのHashemiグループを訪問.
7年ぶりのPECS (’23.3) 何の学会にも属さない不定期に開催されるフォトニック結晶国際会議の13回目は桜が見事な神田明神会館で開催(←ここはお勧め!).前回の英ヨーク開催が2016年なので,コロナ禍で止まっていたとはいえ,7年ぶりになる.1回目に若手研究者や学生だった世界の多くのメンバーは主要国際会議のプレーナリースピーカー級になったが,100名強の小規模の会議にその彼ら(バークレーYablonovitch,スタンフォードFan,Vuckovic(当人は来られずグループメンバー),ハーバードLoncar,MIT Soljacic,ヨークKrauss,マックスプランクRussell,デルフトKuipers,トウェンテVos,香港科技大C.T.Chang,清華大Y.Huang, 京大Noda,NTT Notomi...)が一堂に集まる様子は壮観.話題の中心はトポロジカルフォトニクス,BIC,non-Hermetianだったような感じもするが,もう少しリアリティが感じられるものが沢山ほしかったかも.本研究室はLiDARの講演に加え,多数のポスターを発表.軽妙なトークと熱心な議論で会議を盛り上げた主宰者の東大・岩本先生の活躍は絶賛モノ.次回は比較的近々にオランダ開催になる模様.
上智大の応物 (’23.3)
昨年秋の仙台の応物から対面がほぼ完全に復活したが,オンライン講演も根強く残っていて,このまま定着してしまうとしたら運営としては面倒なのかも.そもそもマイクがないと議論ができないのが,いちいち時間をロスする.発表では京大・野田研のPCSELの成果が圧倒的.多くのスタッフや企業の力で,新しいレーザの世界を作りつつある.一方でOFCの活況からすると,日本のシリフォトはもう一段の頑張りが必要.日本のシリコン半導体全体の行方とシリフォトの運命も連動しているので,すごい勢いの海外に対抗するには1千億円クラスの注入がほしい.また今を逃すと,日本が戦えるチャンスはなくなるかも.
円錐状ビームの問題 (’23.3)
いままでずっと扇状ビームと思ってきたSLGからの放射光.よく考えたら,やや湾曲した扇状ビーム,あるいは円錐の一部を切り取ったようなビームとなることが判明.これがコリメートレンズを複雑化させることが明らかに.
上下非対称SLGの実験 (’23.3)
LiDAR開発が始まった2016年ごろから取り組んできたスローライト回折格子SLGの高効率化.昨年,下方放射損失を抑えるメカニズムがわかり,高効率な設計を実現.実験でも従来の2倍程度の放射,LiDAR送受信で5 dB以上の改善を確認した.
OFDRによる内部特性の可視化 (’23.3)
複雑な構造のLiDARチップの内部を,新たに導入したOFDR測定器で可視化した.各素子の損失や接続部での反射が克明に分析できる.OFCの展示会でも3社が装置を販売しており,今後,重要なツールになるかも.
FMCW LiDARの環境光耐性 (’23.3)
一般的なTOF LiDARが太陽光や他のLiDARの光に干渉することが問題視されている.FMCW LiDARはこの点で優位となることを実験で検証した.OFCのAnalog Photonicsも,詳しい検証ではないものの,耐性をアピールしていた.
KクロックFMCW LiDAR (’23.3) FMCW信号の生成にこれまでAWG+LN I-Q変調器を用いてきたが,これは将来的には高価.そこでレーザの波長掃引+Kクロック非線形補正を採用し,掃引速度に制限されてフレームレートは遅いものの,リアルタイムLiDAR動作を実現した.
LiDARのリアルタイム点群表示 (’23.3)
LiDARからの測距信号をGPU処理することで,リアルタイム3次元点群表示を実現した.
高効率なグレーティングカプラ (’23.3)
シリフォトでファイバ結合器として多用されるカプラに貫通孔配列と中掘り回折格子の組み合わせを提案.CMA-ESによる123個のパラメータの自動最適化で,ファイバとの結合損失0.8 dBを計算.標準プロセスで製作できる点がミソ.
OFC活況 (’23.3)
光通信の世界最高の会議OFC@サンディエゴ.今年は対面が縮小されていた過去3年から大きく回復し,一部の講演を除いてほぼ対面の会議が復活した.日本の企業各社も,発表の有無に関わらず多くの社員を送り込んだ模様.しかし米国と中国の進展に驚く.データ通信はシンボルレートが明らかに100Gbaud時代に突入.最高で200Gbaud×PAMで400Gを単一チャネルで実現している例も現れた.またLNやBTOといった異種材料オンシリコンによる高速変調が拡大.薄膜LN変調器は販売も始まったようだ.またシリフォトのLiDARの開発も進んでいる模様.シリフォトと言えばデータ通信の次にLiDARがリストアップされるようになった.Analog PhotonicsのOPA LiDARの実演もあったほか,SiLCもシリフォトを使ったLiDARを発表していた.本研究室からはSLG LiDARの1時間のTutorial講演を発表.ポストデッドラインではNTTが1件しか採択されていないのと,中国が大挙発表していたのが衝撃.
電子情報通信学会誌の記事 (’23.2)
昨年もフォトニック結晶変調器で同誌に寄稿したが,今回はLiDARについて書いた.2019年に続いて2回目.
ステップビームスキャンが論文に
(’22.10) 査読終了後の出版プロセスになぜか時間がかかったが,SLGとFMCWを組み合わせたときの階段状ビームスキャンがようやく論文になった.
オンラインのECOC (’22.9) 応物と重なり,諸事情でオンライン参加としたECOC.最高峰の会議かつスイス開催で,オンラインはもったいなかったが,各講演者の発表形式や会場の人数を見る限り,現地参加者は半分に満たなかった印象.こちらからはLiDARの現状を1時間のKeynote Speechで発表.
ようやく対面の応物 (’22.9)
東北大で開催された3年ぶりの応物.直撃した台風の影響も少なかった.ハイブリッドでオンライン発表は多いものの,多数の参加者が来場し,その活気は以前とあまりそん色ない.やっぱり対面での議論の方が何倍もマシ.久しぶりに関連セッションを通しで聞いて,大変勉強になった.本研究室は総勢10人で4泊し,宇大・近藤研なども含め,連日の交流.応物事務局からは連日,感染者のアナウンスがあったが,幸い,本研究室は影響もなし. ちなみに,馬場はフェローを受賞.
CLEO-PR@札幌 (’22.8)
OECC,PICS,そしてCLEO-PRと怒涛の連続,札幌の一週間を7人で過ごした.積丹半島の神威岬ドライブに引き続き,連日連夜の会議参加と交流.これほどの大規模な出張は4年ぶりくらいかも.(以下,敬称略で)岩本,種村,西山,荒井,北村,久保,前神,KNT渡辺といった常連に加え,西島,丸尾,納富,北,神成,田邉,太田,美濃島,渡邉,田中などなど,多くの主要な人たちと再会.Lipson夫妻は,コロナの悪夢を乗り越えたNWからのin personプレーナリー講演.豪からはアルマンダス,國分研にいたS.T.Chu,IMECも.外国人が全体の30%も居たのは驚き.バンケットでの尾松We are the champion熱唱は拍手.本研究室はオンライン1件を含め9件を発表,学生たちは質疑応答に苦戦したものの,英語発表はみんな努力が見られた.目立ったのはTLN光回路の進展.マイクロリング変調器のピーキング効果.Non-Hermitian.
PICS研究会@浜松 (’22.7)
楽しかったOECCの勢いで,今度はSiP研とIPDA研が合体して一昨年にできた電子情報通信学会PICS研がようやく対面での最初の研究会を泊りがけで開催.本研究室からは4名が参加.知った面々の30名ほどの研究会だが,久しぶりの懇親の場.学生たちにとっては初めての体験で,いろいろ交流できた模様.ここでもいくつかの発表で100 Gbaud時代の到来を実感.LumentumがDFB付きEA変調器で128 Gbaud,PAM-8で384 Gbps/lane というのは驚いた.あと,マイクロトランスファープリンティングも流行りそう.住電はハイブリッドレーザで線幅200kHz,波長可変幅50nm?早大・北研がFMCW用波長掃引レーザ.阪大・冨士田研はTHzで3Dイメージングを検討?
PECS-XIII WEB開始 (’22.7)
フォトニック結晶専門の会議として1999年に始まり,不定期に開催されてきたPECS.コロナ禍で2年の延長になったものの,13回目の東京開催がついに正式に始動.最高の桜が見られる3月末に諸外国のいつものメンバーが来るかどうか.
Analog Photonicsからフルペーパーが登場 (’22.7)
同社のWEBページに出ている4D LiDAR動画を裏付ける論文がIEEE JSTQE特集号から登場した..
OECC 2022 @富山 (’22.7)
学生3名と共に出張して参加した会議は,実に2019年の秋の応物以来.投稿不足で会議日程が日〜水曜日と短縮され,バンケットもなかったものの,現地は約350名,オンライン150名ほどの参加があった模様.会場は満杯とは行かないが,久しぶりの感覚で懐かしく,夜も毎日の交流会.発表内容では,シリフォトファウンダリで化合物ハイブリッド集積がPDKに載り始めたのは驚いた.また光トランシーバも100 Gbaud時代に突入.PAM-4,かつ8レーンで1.6 TEtherも視野.本研究室からはアレイ構成LiDAR,上下非対称放射,光熱制御を発表.アレイ構成LiDARのD3鉄矢君はBest Student Paper Awardを受賞.ちなみに水野研の清住君も同賞を受賞.國分研OBの加藤君@富士通はBest Paper Awardを受賞.
NEDOプロ (’22.7)
空のモビリティのためのLiDARセンサを開発する2年間の先導研究を受託.
FMCW LiDARのリアルタイムデモをアップ (’22.4) 昨年から方々で口頭発表してきたリアルタイムデモをWEB公開.
プリズムレンズを小型化 (’22.3) 30mm近くの厚さがあったプリズムレンズ.コリメート条件の理論を改定することで,約10mmまで小型化.NAも改善し,送受信性能が6dBもアップ.
春の応物 (’22.3) 非機械式LiDAR初のリアルタイム動作を含む10件の発表.機械学習を使ったマルチ○○の最適化が多方面で進んでいるのが印象深い.
FMCW LiDARチップがIEEE招待論文に (’22.3) 非機械式ビームスキャナ搭載FMCW LiDARフル集積チップの動作を報告する最初の論文がオンライン掲載.
空間光通信 (’22.1) 光偏向器を使うと,ビーム方向が切り替えられる.これを使って,2方向の受信器に向かって20 Gbps以下の光信号を送信,1 ms以内の高速切り替えに成功.
ステップ状ビーム走査 (’22.1) スローライトを使うビーム偏向は波長に敏感なため,FMCWの周波数変調を行うと,ビームが移動してしまう.これを高速な熱光学制御で相殺することで,完全なステップ状走査に成功.
縦列アレイ構成のイメージング (’21.12) フル集積LiDARチップの縦列アレイ構成版の論文がAPLに登場.
リアルタイム動作 (’21.12) LiDARチップの制御と信号処理の全てにFPGAを使用.最速30fpsを超えるリアルタイム動作を実現した.
プリズムレンズの高性能化 (’21.12) これまで制限していたNAを大きくしたプリズムレンズが,平凸レンズのベストに迫る送受信性能を実現.これで広角に振れるメリットは大きい.
IEEE, OPTICA
Fellow (’21.11) 馬場教授がフェロー会員になった.
ISLCでのプレーナリーとワークショップ (’21.10) 歴史ある半導体レーザ国際会議@ドイツ&オンライン.ここでナノレーザに関するプレーナリー発表を行うと共に,ワークショップではLiDAR関連の招待講演とパネラーを務めた.
小林先生勤務最終日 (’21.9) ACCEL FSから本番のACCEL,その延長まで,計6年近く,大変お世話になった小林功郎先生(元NEC副社長,東工大名誉教授)がプロジェクトマネージャ最終日となった.
ドップラーLiDARが論文に (’21.9) フォトニック結晶変調器を利用した非機械式ビーム走査によるドップラーFMCW LiDARの論文がOptics Expressに登場.
シス協調査研究が終了 (’21.9) 本研究室のLiDARチップの応用先を企業と共に調査する機械システム振興協会のイノベーション戦略策定事業.コロナ禍で全体に予定が後ろ倒しになったものの,いろいろなヒアリングと議論で,今後の方向が明確に.
バンドの直線化と高効率接続 (’21.9) 機械学習によるフォトニック結晶の最適化でバンドが驚くほど直線化.Cバンド全域でng≒20の設計が可能.さらに接続損失も0.1dB台となり,フォトニック結晶導波路の汎用性がさらに増す.論文も掲載された.
ACCEL最終シンポジウム(’21.8) オンチップLiDAR開発を目指したプロジェクトの最終シンポジウム「ACCEL光レーダー(LiDAR)シンポジウム」.梅原学長と松本運営委員長にご挨拶いただいたほか,今年と昨年にそれぞれNature論文を出したPointCloudやEPFL,世界最大の光フェーズドアレイを報告するUSC,PCSELレーザの野田先生,イメージセンサの権威,静大・川人先生らを招待講演に迎え,本プロジェクトも最終報告を行った.登録300名超,常時240名程度が参加し,盛会となった.
高速なビーム走査 (’21.7) 熱光学方式スローライトスキャナで100 kHz級の応答を報告してきたが,プリエンファシス信号で300 kHzが可能に(無理すれば2MHz以上も).ビーム切り替え時間は2.7ms.そのビームの移動を時空間領域で観測,が論文に掲載.
2020年度日本の光学研究 (’21.7) 日本光学会の機関誌「光学」が前年度の国内の光関連の主要な研究を紹介する企画に,本研究の光走査チップが選ばられた.その他,産総研・鈴木君(’11D修了)の光スイッチ,あと野田グループ,納富グループ(’7D修了の野崎君を含む),松尾グループ,田邉グループも.群馬大の食べられるレンズというのが面白い.
CLEO Europe, OECCにて発表 (’21.7) LiDARの最新成果を発表.ただし本来はそれぞれミュンヘンと香港のはずがオンラインで,議論が低調なのは否めない.オンラインは既に印象が飽和している.
KAISTでの講演 (’21.6) 韓国最高の大学の一つ.ただしオンライン.以前に訪れたときには,立派な建物と,ストイックで優秀な学生たちが印象に残った.LiDARやバイオセンシングで,1時間枠が1.5時間に伸びてしまった.久しぶりにYong Hee Leeと会話したが,彼はワクチンを打ったそうで,12月にはハワイ旅行の予定とのこと.
国際光デー レーザー60周年記念シンポジウム (’21.5) レーザ創成期から現在に至るまで俯瞰するシンポジウムを開催.分野の重鎮の先生方が15〜20分という短い講演時間で次々に発表いただく様子は壮観.
接続構造の論文掲載 (’21.4) 中田先生のアドバイスで白鳥君を中心に自動最適化を行ったフォトニック結晶導波路の接続構造が理論で0.12 dB,実験で0.21 dBの低損失を記録,Optics Lettersに掲載された.
NatureのLiDAR論文 (’21.3) 昨年はスイスのグループによる光コムを使った多波長並列FMCW LiDARがNatureに載ったが,最近,サザンプトンのReedと米国企業の共同研究のシリフォトLiDARがNatureにまた登場.ここでは多数の光アンテナのスイッチングとレンズの組み合わせという本研究と似たコンセプト.100×100程度の解像点数で3D画像が得られている.多数の光アンテナと多段の1×2スイッチ(往復26段くらい?)の集積は大変だが,通常の大口径レンズを使えるのが魅力.
羽沢横浜国大駅での広報 (’21.3) 開業1年半の新駅にある大型モニターのパネル展示には,大学のいろいろなアクティビティが流れている.本ACCELプロジェクトの成果も流れるようになった.
春の応物 (’21.3) シリフォトセッションでは,下のNatureの論文に関連し,豊田中研がグレーティング切替+レンズ投影による光ビーム走査とFMCW LiDARを報告.50mm口径のレンズで距離100mに対して20dBのS/N.本研究室からはArmandasと学生のみで8件を発表.うち3件はB4.
ACCELシンポジウム (’21.3) LiDAR関連の講演が続くが,これはACCELの終了を記念するシンポジウム.2018年に東京で盛大に1回目をやったが,今回はやむを得ずオンラインに. でもYoutube配信で,100名以上が聴講していた模様.前回のシンポジウムも感じが他,各グループの発表はそれぞれ相当に迫力がある.
栃木の光協会で講演 (’21.3) 光関連企業が多い栃木県の県庁に設置されている光産業振興協議会.そこに呼ばれて,LiDAR関連の講演を行った.
実装学会,新技術説明会 (’21.2) ACCELで開発したLiDAR技術を関連企業に紹介した.
LiDARチップでドップラー計測 (’21.2) 本研究室が目指すFMCW LiDARはドップラーシフトで速度や振動が計測できる.実際,同様のチップでドップラー計測に成功した.
光ビーム走査の高速化と動的観測 (’21.2) これまで熱光学効果による非機械式ビーム走査で100kHz級の応答を観測していたが,駆動信号の最適化により,2MHz以上に動作を高速化.また一般には難しいビームの動的観測も実現.
完全散乱体の3次元観測 (’21.2) LiDARチップのS/Nが徐々に向上,再帰性反射体や完全散乱体の3次元画像が取得できるようになってきた.
NTT報道 (’21.1) NTT澤田社長がNHKの夜のニュースに登場.GAFAに対抗して凄い技術を使う,半導体と光の融合だ!と言ってモザイクがかかったチップを披露.どう見てもシリフォトチップに見える.ちなみに,NTT技術ジャーナル1月号では,野崎君(’07D修了)の光トランジスタと北君(’12修了)のΨゲートがだいぶフォーカスされている.
SONYとAppleがEV自動車に参入?(’21.1) 脱カーボン社会に向けてEV車の開発が加速する中,この二社が自動車開発に参入?ソニーは高感度センサを40個搭載とのこと.オンラインとなった世界最大の技術ショウ米CESで出るらしい.ちなみにiPhoneやiPad最新モデルのセンサもソニー製と聞く.
プロジェクト半年延長 (’21.1) コロナ禍による研究開発の遅延を考慮し,ACCELも9月まで半年延長が決まった.
ACCEL事後評価会 (’20.12)
まだだいぶ期間を残しているのに,終了までの成果を予想しつつ,評価会を行った.
今年のISPEC (’20.12) PETRAのNEDO10年プロジェクトも残り1年あまりに迫ってきたが,この間,シリフォトの技術も大幅に進歩した.ISPCではMIT・Kimmerling教授がだいぶカルコゲナイドガラス,UCSB・Bowers教授がSi上のSOAの話に熱心だったのが印象的.CISCOに買収されたLuxteraはbeyond 800Gを真剣に議論していて,TSMCとの連合チームでもなかなか大変そう.最後にはNTT野崎君が登場.
LiDARと変調器で招待論文4報 (’20.11) IEEEと電子情報通信学会からそれぞれLiDARと変調器の招待論文を依頼され,計4報を執筆,それらが全てアクセプトされて,IEEEは既にアーリー掲載,電子情報通信学会もオープンアクセスで掲載された.和文誌の方は18頁の長文論文で掲載料金が凄い.
オンラインの大ゼミ (’20.10)
14年目を迎えた同窓会支援企画「大ゼミ」講演会.今年はオンラインを余儀なくされたが,現在の役員の方々に講師になっていただき,開催にこぎつけた.初回は三上会長と,就活セミナーで毎回お世話になる田中さん.
3年生配属 (’20.10)
今年度から新カリキュラムの学部生が3年になり,いままで実施していた学生実験の代わりに,秋から研究室配属になった.4名が配属され,雛倉君が抜けるも,総勢,27名に.
LiDARと変調器で招待論文4報 (’20.10) IEEEと電子情報通信学会からそれぞれLiDARと変調器の招待論文を依頼され,計4報を執筆,それらが全てアクセプトされて,IEEEは既にアーリー掲載され,電子情報通信学会も11月号に掲載予定.和文誌の方は20頁の長文論文.
イノベーションジャパン (’20.9) 名古屋で予定されていたACCELプロジェクトも出店する展示会もオンラインに.
開発紹介ビデオ (’20.9) サイトビジットのついでに,自前でLiDAR開発の簡単なビデオを作り,Youtubeにアップロード.
オンラインの応物 (’20.9) 春は中止になった応物講演会.秋は京都の予定が,オンラインの開催へ.本研究室は5件発表したものの,おそらく研究室発足当時以来の少なさ.学生たちが精力的に研究できないのもあるが,ACCELの行事で学会どころではないという制約もある.いろいろなセッションをスケジュールして,さっさと発表会場に跳べるのは大変便利.議論もそれなりに活発に行われた.でも休憩時の議論もなく,遠い彼方で行われている感じで,どうもライブ感や刺激が足りない.オンラインの生活も半年経過し,さすがに飽きてきた.ビッフォアコロナに戻したい!でも,次回の春も応物はオンラインという噂が...
オンラインのサイトビジット (’20.9) 最終年度となったACCELのサイトビジット.本来は松本委員長をはじめとする運営委員会の皆さんやJST関係者の皆さんに来場いただくところ,結局,オンラインになった.ただしそのため,参加者は40人超と多数.本グループをはじめ,共同研究者の東工大2グループと産総研グループが10分程度のビデオを作って,キャンパスや研究室,そして研究の現状をライブ的に紹介した.皆さんには楽しんでいただけた模様.
レーザーセンシングシンポジウム (’20.9) あらゆる会議がオンライン化している中で,この会議も仙台からオンラインに変更され,そこで特別講演を行った.歴史あるシンポジウムのようで,エアロゾルセンシングはソフトLIDAR,物体検知はハードLiDARという言葉を初めて知った.LIDARとLiDARにそんな違いがあるとは.
部品全部をワンボックスに (’20.8) LiDARの全ての装置をワンボックスに収めた.これでとりあえずビーム掃引が光学定盤から分離した形で可能になった.
高速2次元ビーム掃引 (’20.8) FPGA回路を搭載した制御基板がコンパクトになり,固定波長に対する完全電気式2次元ビーム掃引が可能になった.ビーム拡がりは0.1°,掃引範囲は40°×8.8°,掃引速度は10fpsとなり,ACCELの目標に近づいた.
CLEOもオンライン (’20.5) 無料で誰でも見られるという思い切ったオンライン開催となったCLEO.ただ,家にいて,夜昼逆転で講演を聞き続けるのはなかなか難しい.
ST Distinguished
Lecturer (’20.5) スイスに本拠を置き,フランスなど欧州で広域に半導体や電子機器を生産する大手メーカーST Microelectronics.同社が全世界をオンラインでつないで単独講演会を開催.Teamsを使い,自宅から質疑込みで約2時間半の講演を行った.
熱光学効果によるビーム掃引デモ (’20.3) 波長掃引と同様の2次元ビーム偏向を熱光学効果でも実現.GIFビデオを上に掲載.
OFCビデオ講演 (’20.3) ビデオをウェビナー形式で講演を実施.現地の様子がリアルタイムで見られるのはなかなかだし,緊急事態宣言が発令されているカリフォルニアで会議を強行しているOSAも腹が座っている.ただし最終日に配信されたポストデッドラインセッションの会場の様子を見ると,現地参加者は各部屋で10名程度だった?
全ての行事が取りやめ (’20.3) 2月中旬から本格的に問題になったコロナウィルス騒ぎ.全ての学会の春の大会が中止になった.サンディエゴのOFCは強行するようだが, 日本,北米のほとんどの企業は参加取りやめだそうで,本学も渡航自粛勧告が出て,出張取り止め,ビデオ講演に.さて,この騒ぎが一体いつまで続くのか...?
月間ダウンロード9位 (’20.3) Opticaの論文は2月期もダウンロードランキングに入った.
応物講演会中止決定 (’20.2) 2/25の入試日に合わせたように政府が集会の自粛要請を発表.応物は3.11震災時以来となる春の講演会を中止.上智大の岸野現地実行委員長をはじめ,関係の皆様には大変申し訳ありません.
月間ダウンロード2位 (’20.2) 伊藤君の論文はOptica誌の1月期ダウンロード数2位となった.
自動運転向けLiDAR予想 (’20.1) HIS
Market社による最新のLiDARマーケット予想がYouTubeにアップロードされた.
仙台のレーザー学会 (’20.1) 毎年1月という不思議な時期に開催されるレーザー学会.あまり接点がなかったが,近年,何かと呼ばれて行くことが多くなった.今回は応物副会長としてシンポジウムの冒頭挨拶のため.知った参加者が多かったが,ソニーがIEDMでInP系をCMOSセンサに大規模に貼り付けたセンサを発表したというのは重要なニュース.近赤外展開を狙っている可能性があるのと,貼り付けプロセスが本格化する兆しも.あと東大・太田先生の転写プリンティングは簡単で汎用性があり,完成度の高い技術として注目.アイオーコアの進展もなかなかのもの.データトラフィックのボーレートは90〜130Gbaudくらいまでは行くのではないか,というのが多くの人たちの見解.
Opticaカバーに (’20.1) 伊藤君の論文は依然としてダウンロード上位でポータルサイトの報道も多数.Opticaのカバー頁にも採用された.
片側波帯変調が論文掲載 (’20.1) 雛倉君が始めた研究を鎌田君が完成させた.LiDARへの有効性も示して,JLTに掲載.
2Dビーム偏向がOpticaでランキング上位 (’20.1) プリズムレンズを使った伊藤君の2Dビーム掃引がOpticaに登場.トップダウンロードランキング上位に.
VelodyneがCESで小型LiDARを発表? (’20.1) ラスベガスで開催される先端技術見本市CES.4年前のQuanergyのソリッドステートLiDARのアナウンスに世界中が驚いたが,今回のVelodyne社の小型LiDAR(おそらくMEMS)もなかなかのインパクト.
プリズムレンズの論文 (’19.12) 本研究室としては初のレンズに関する論文.前田君,秋山君の設計と実験がOptics Lettersに登場.
今年のISPEC (’19.11) 毎年東大で開かれるシリフォト会議.今年はMIT・Kimmerlingが体調不良で来られずもネットで発表.Chip era ended という言葉はなかなかインパクトあり.インテルからはいろいろ情報をもらった.
富山のMOC (’19.11) 東工大・名誉教授の伊賀先生と仲間たちが集う国際会議MOCも24回目.隔年なので48年の歴史になる.日曜日のチュートリアルでノーベル賞受賞の梶田先生を含めて豪華な招待講演者を揃えたが,500名ほど入るホールに150名程度というのはちょっと寂しい.でもブラックホールや重力波,ニュートリノと光計測の話は壮大なロマンを感じさせて勉強になった.馬場も同じチュートリアルでLiDARを講演し,Connie ChangやBen Eggletonと議論した.
今年度のACCEL報告会 (’19.11) およそ3年が経過したプロジェクトだが,社会実装に向けた強い指導に対して,現状を報告,およそ納得していただいた模様.
日帰りのファブ視察 (’19.11) 上海のCMOSファブを視察.時間が取れず,早朝便で渡航,夕方便で帰国という強行日程.以前に視察した時よりはるかに設備が充実し,ショールームも派手で,資金が潤沢な模様.
出版社のセミナー盛況 (’19.10)
S&T出版が企画した自動運転とLiDARのセミナーは同社でも近年にないほどの集客で関係者は大喜び.
CEATECのQuanergy (’19.10) Solid
state LiDARをアナウンスして世界中に話題をまいたQuanergy.その後,なかなか難しいという話は聞いていたが,実際に光フェーズドアレイを使ったLiDARを展示.反射率10%の対象物で測距限界は20mとのこと.
北大の応物 (’19.9) 毎回,北海道は多くの参加者を集め,やや狭めの部屋はどこも満杯.LiDAR関連の論文を集めたコードシェアセッションも活発だったほか,トポロジカルもプラズモニクスも盛況.本研究室からは10件を発表した.雛倉君は前回講演で講演奨励賞を受賞し,記念講演を行った.馬場は副会長最後の講演会として,方々の行事に参加,研究室での打ち上げにようやく合流.3日目からはラグビーワールドカップでホテルが高騰.
Nature Photonics論文 (’19.9) スローライトの現象,特にパルス同士の相互作用をまとめたレビュー論文が登場.
阪大の信学会 (’19.9) 電子情報通信学会ソサイエティ大会は,暑い大阪での開催.自動運転特集の冒頭でスローライトLiDARを招待講演.
Group IV
Photonics (’19.8) 光通信研とまるかぶりだったため,自分の発表を最終日にしてもらい,その前夜の深夜便でシンガポールへ.LiDARの話はそれなりにインパクトを提供したと思う.それにしてもシンガポールの町の中心部の活気は凄い.そもそも英語と中国語を両方話せる国民というアドバンテージは相当なもの.また空港に新しくできたJewellの人工滝の規模も迫力も感動.十分に観光名所になる.
フル集積チップ実装 (’19.8) ほぼ最終形態といえる集積チップをPCB上で光電子実装したデバイスが完成,テストを開始.
分割送受信光アンテナが論文に (’19.7) 鉄矢君の分割フォトニック結晶の送受信理論に関する論文がJJAPに掲載された.
湖北工業が展示 (’19.7) 実装などで共同研究を行う同社がSiフォトウエハやLiDARチップをホンダ事業部で開催された展示会に出展.
電子情報通信学会誌に解説記事 (’19.7) LiDARに向けた挑戦をまとめた解説記事を執筆,同誌に掲載された.
OECCでStudent Paper Award (’19.7)
D2雛倉君が64Gbps変調で同賞を受賞.そのほか,フォトニック結晶LiDARのチュートリアル.バークレーのProf. Ming Wuからは好評をいただいた.
縦列アレイが論文に (’19.7) 鉄矢君の縦列アレイ型光偏向器.理論の部分がJJAPに掲載された.
微調整不要な2D偏向 (’19.6) 光ビームを偏向させるとコリメート条件がずれる問題を解決したプリズムレンズ.レンズ等の微調整が不要な広範囲の2次元光偏向を観測した.
玉貫君再び (’19.6) 10年前に研究員として在籍し,PCWドライバーを作ってくれた玉貫君が再び研究員に.LiDAR開発に従事.
LQE学生発表賞 (’19.5) 琵琶湖畔で開催された電子情報通信学会レーザ・量子エレクトロニクス(LQE)にてD2雛倉君が64G変調器を発表し,同賞を受賞.
フルLiDARチップ (’19.5) これまでの全ての要素を導入したLiDARチップが完成,各部品の動作を確認し,実装を開始.
64G変調器論文,Nature Photonicsにも記事 (’19.5) LiDARチップにも搭載しているフォトニック結晶変調器.雛倉君の64GがOptics Expressに登場.また,応物の注目講演がNature Photonicsでも報道された.
優秀学生表彰 (’19.3) 今年はLiDARを研究してきた竹内君が本コースの工学府賞を受賞(つまり主席),同様にLiDARを研究する古門君も僅差で2位となった.
春の応物@東工大 (’19.3) 入試に重なったことで例年より約1割参加者が少なかったが,いずれにしても興味深い講演が続いた.本研究室からはLiDAR関連で7件を発表.
SFのPhotonics West (’19.2)
毎年学生と参加する会議.CLEOなどよりレベルは劣るが,セッション数も展示会も大規模で,活気は光関係でも随一.SFには珍しい寒さだったが,新装オープンのモスコーネセンターは参加者で満杯.プレーナリー野田先生の他,荒川先生,小山先生,田邉先生,松尾さん,粕川さん,西出さん,Lipson,Connie,Choquett,Bimberg,Osbay,Adibiなど常連多数.本研究室は伊藤君:2Dビーム偏向,雛倉君:フォトニック結晶変調器56 G,鉄矢君: 縦列アレイなどを報告.鉄矢君は前の発表にキャンセルが出て,座長の指示で時間繰り上げ発表したら,ルール違反を係員に指摘され,何と同じ発表を2回続けてやった(こんなのを見たのは初めて).そのほか,ハイパワーVCSELを使ったLiDARがだいぶ盛り上がっている.ただし米プロジェクトAIM Photonicsはだいぶダメらしい.また中国の充実ぶりは10年前と隔世の感.
Analog Photonicsの講演 (’19.1) MIT教授でAnalog Photonics社CEOのM. Wattsが最新の光フェーズドアレイOPAによるLiDARの開発状況をYouTubeで公開.
Blackmore社の講演 (’19.1) FMCW LiDARを開発するBlackmore社の講演がYouTubeに登場.
中間評価会終了 (’19.1) プロジェクト開始から2年5ヵ月.中間評価会が行われ,一定の評価が得られた.
IPDA@大阪のAI特集 (’18.11) 今期のIPDAの最終となる研究会が大阪にて開催された.「機械学習とフォトニクス」の特集に,会場を満席にする73名の来場があり,活発な質疑応答があった.
WDM光偏向が論文に (’18.9) フォトニック結晶光偏向器はもともと波長依存性と屈折率依存性があるので,4波長を合波して4方向に光ビームを出射した状態で熱光学効果による屈折率変化を加えることで,4方向並列ビーム偏向を実現.Optics
Expressに掲載.
ACCELシンポジウム (’18.9) 応物最終日に重なるように開催され,6件の講演があった.さすがにACCEL代表やPMの人たちだけあって,見ごたえ,聴きごたえがあり,素直に感動した.初音ミクをプロデュースするクリプトン・フューチャー・メディア(株)の伊藤社長とも名刺交換.
50G変調を初報告 (’18.9) MUX利用の電気信号生成に苦労したものの,雛倉君のメアンダラインデバイスによりアイパターンの開口に成功.
名古屋の応物 (’18.9) 以前より開催地が変則的になった応物.3年前に利用した名古屋国際会議場で再びの開催.そのためか,やや当初予約の参加者が減少.にも関わらず,当日参加が思いのほか多く,過去3年の秋季講演会の名古屋,新潟,福岡のいずれをも超える大会となった.本研究室からも発表したLiDAR特別シンポジウムやLiDARコードシェアセッションはいずれも盛況だった.
光偏向器の大規模アレイ (’18.8) 32個の光偏向器を切り替える横方向偏向と,光偏向器への入射方向を変えて2倍の偏向角を得る縦方向偏向を実証した.
Petrov訪問 (’18.7) ハンブルク大学の若手で,フォトニック結晶導波路の分散制御を本研究室と同時期に最初に報告したA. Petrov教授が本研究室を訪問,講演会を行った.
ハイパワーレーザ特集のIPDA研究会 (’18.7) 本来の光集積とはやや距離があるが,最近,加工やLiDARで話題が豊富なハイパワーレーザを特集.NEDOプロを率いる東大・小林先生,ドイツFBH・Paul Crump氏をお迎えし,さらに国内企業の目覚ましい発表が勢ぞろいした.参加者も90人超で,懇親会も盛り上がった.次回は11/22に大阪で光とAIを特集予定.ぜひご参加を.
擬似FMCW LiDAR実験 (’18.7) 一昨年から行ってきた,ファイバ遅延線を用いて擬似的に測距を行った実験がようやくOptics Express誌に掲載された.
フォトニック結晶変調器の片側波帯変調 (’18.7) QPSKマッハツェンダー変調器と同様の構成で,片側波帯変調器を実現した.変調信号の微調整でチャープ信号での動作も可能になり,FMCW LiDARへ導入できる可能性が出てきた.
上下非対称放射構造 (’18.6) スローライト光偏向器の送受信時の大幅な高効率化を実現する上下非対称構造に関して,実験でその効果を確認した.
明確な40G変調 (’18.6) スローライトとRF信号の位相不整合を解消するメアンダライン電極.4月に論文が出たばかりだが,理論的に予測されていた終端抵抗との組み合わせによる動作帯域の向上が実験で観測され,明確な40G変調が得られた.
充実のCLEO (’18.5) 最近,Photonics
Westばかり参加していて,真面目にCLEO@サンノゼに全日程参加したのはいつ以来だろうか.驚くほど寒くて,長そで3枚くらいがちょうど.本研究室の歴代の博士学生: 野崎,北,近藤,現役の伊藤というメンバーが一堂に会した.そのほか,東大・太田先生,慶大・田邉先生とも交流.内容については,レーザと光エレクトロニクス関連では,やはり随一の会議の一つであることを確認した.それにしても光フェーズドアレイの多いこと!LiDARも含め,明らかに会議の大きなトピックスだった.その他,トポロジカルも勉強になった.インテルが普通のp-n接合リブ導波路を表面準位PDとして5Vの逆バイアスで0.6 A/W,50 Gbpsのアイを観測.いつの間にか余計なイオン注入をせずにPD動作するのが普通になっている?昨年1月の寺田君の論文の段階では他になかったと思うが.ところで東大・岩本先生が独立し,WEBページ作成に熱中していることが関係者の間で話題に.
Optics
Expressに3編 (’18.4) 阿部君の2D光偏向,竹内君の加熱光偏向,雛倉君のメアンダライン変調器が相次いでOptics Express誌に載ることになった.また光学にACCELプロジェクトのLiDAR構想の解説が載った.
ACCELの広報ビデオ(’18.3) JST
ACCEL事務局が作成した本プロジェクトのビデオができた.
東京電機大の信学会 (’18.3) 応物に引き続き,都心近郊の北千住から徒歩一分という便利で新しいキャンパスで総合大会が開催され,本研究室からは車×光という企画で,LiDARに関する依頼講演を行った.
早稲田の応物 (’18.3) 都心にある早大西キャンパスでコンパクトにまとまった会場,昨年のパシフィコを超える7千人超の参加者があった.本研究室からは12件を発表.インダストリアルチャプター主催の特別シンポジウムでは,AIを活用したInformatics技術がフォーカスされた.満席+立ち見の中,いま話題の筑波大・落合陽一氏の講演はかなりのインパクトだった.
WDM光偏向デバイス (’18.3) LiDARの高スループットを実現するべく,WDMを導入,並列スキャンを実現.伊藤君が応物で発表予定.5月のCLEOでは招待講演アップグレードも.
新しいInGaAsカメラ (’18.3) Raptor社の新型カメラを導入.かなり高価だが,テレコム波長帯でSXGAの画像というのはかなりのインパクト.
今年のPhotonics West (’18.1) 毎年の行事となっているサンフランシスコのSPIE Photonics West.研究室からは大挙5名が渡米.前回と比較してもLiDARとフェーズドアレイの発表がだいぶ増えた.それ以上にi-Phoneで採用されたDepthカメラの後押しを受けたVCSELが活況.ピークパワー100W超が当たり前になっていて驚く.フラッシュLiDARのような拡散光では,時間平均1Wでもアイセーフ,という規格は本当なのか?
フルCバンド変調器が論文掲載 (’17.12) 広帯域低分散スローライトを調整し,フルCバンド変調器を実現.LiDARの動作波長拡大にも貢献する.Optics Lettersに掲載.
Solid
State光偏向デバイス論文掲載 (’17.11) ACCELプロジェクトの最重要デバイスの最初の論文がOptics Lettersに掲載.
第2回IPDA研究会&第3回光レーダー研究会
(’17.11) 6月に引き続き,IPDA研究会と共催で,加賀温泉にて一泊の合宿.遠方にも関わらず,70名を超える参加者が集った.光レーダー研究会が共催する初日には,ロボット研究の大家である京都賞受賞のカーネギーメロン大学・金出武雄先生をご招待.その他も,各方面の魅力的な講演を集めた.特に最近のMEMSの進展には驚く.渡部君,雛倉君が優秀ポスター賞を受賞.
Si細線とフォトニック結晶導波路の低損失接続が論文に (’17.11) 石倉君,田村君,近藤君,宮坂君,寺田君といった歴代の面々が検討してきた接続損失がスローライトでも0.5 dB以下となり,Optics Lettersに掲載.
産総研をグループに (’17.10) スーパークリーンルームでの液浸ArF露光プロセスを有する産総研の岡野グループが本ACCELプロジェクトに加わった.
第3回光レーダー研究会予告 (’17.9) 6月に引き続き,IPDA研究会と共催で11月9〜10日に加賀温泉にて一泊開催.光レーダー研究会が共催する初日には,ロボット研究の大家である京都賞受賞のカーネギーメロン大学・金出武雄先生をご招待,その他,魅力的な講演を集めており,ぜひ参加されたし.
応用物理学会における研究発表
(’17.9) 横浜国大が推進するFMCW LiDARについて,合計6件の研究発表を行った.東工大・小山グループと西山グループを含めると10件超.
サイトビジット (’17.9) 社会実装に向けた取り組みが強く問われるACCELプロジェクトなので,まだ始まって1年足らずだが.本学でサイトビジットが開催された.運営委員会委員長の理研・松本先生をはじめ,JST中村顧問と後藤理事,技術評価委員会・曽根主査や浅井アドバイザーといった錚々たるメンバーが集結,温かくも厳しいご意見をいただいた.応物のための博多行き飛行機の時間ギリギリまで協力してくれた研究室メンバーに感謝!
ICO-24最優秀学生論文賞 (’17.8) 東京で開催された国際会議: 国際光学委員会総会ICO-24の光ファイバーセッションにおいてLiDARの測距動作をファイバー遅延線で実験的にシミュレーションした古門君が受賞した.そのほか,光偏向器の実証,二重周期構造とレンズを組み合わせた送受信器構成,シリフォトへの最大パワー評価,フォトニック結晶導波路の加熱動作速度評価,シリフォトFMCW LiDARの性能予測などについても発表を行った
増幅機能付き偏向器での1W出力 (’17.8) 東工大・小山チームが取り組むIII-V族半導体多層膜構造スローライト光偏向器.レーザと同構造のため,電流注入によって光増幅が可能になる.パルスピークパワー1W超に成功.
FMCWの実験的シミュレーション (’17.8) 1年前にファイバ遅延干渉計を用いてFMCWのビート信号を報告していたが,さらに自由空間伝搬,ならびに光偏向器による光アンテナ動作を合わせて実証した.
熱制御による光偏向 (’17.7) これまで波長掃引で実証してきたフォトニック結晶スローライト光偏向器に加熱機構を集積,電気制御による光偏向を観測した.
2次元スキャンを実証 (’17.7) フォトニック結晶導波路スローライト光偏向器を光スイッチと共に4個集積し,波長掃引とスイッチ切り替えを組み合わせて2次元光偏向に成功.
超満員の光レーダー研究会/IPDA (’17.6) 二つの研究会の共催となったが,会場を満杯にする130名以上が来場,活発な議論が行われた.ACCELグループからも最新の成果を報告.
第2回光レーダー研究会予告 (’17.5) 1月に100名以上の参加者を得て大盛況だった光レーダー研究会の第2回を6月2日に前回と同じ東工大・大岡山キャンパスにて,㈶ツルギフォトニクスの支援で開催予定.電子情報通信学会集積光デバイス・応用技術研究会IPDAとの共催.⇒ (キャンパス内の会場が変更になるかもしれません.ご注意ください.)
応用物理学会における研究発表
(’17.3) 本プロジェクトで開発を進める二種類のLiDARについて,合計10件以上の研究発表を行った.
スローライト光偏向デバイス(’17.3) シリフォト+フォトニック結晶導波路で製作した同デバイスを後加工し,光偏向動作を実証.回折格子の10倍近い偏向角を確認.
ACCELパンフレット (’17.2) カメラマンやライターを動員して作成したJSTの綺麗なパンフレットが完成した.
Photonics WestでのLiDAR (’17.2) 毎年行くことが習慣化している同会議.セッション数も展示企業数も膨大でどんどん発展中の印象.LiDARの専用のセッションがないのが残念だったが,検索にかかった数少ないLiDARの発表を見に行くと,どこも大盛況で,関心の高さがうかがえた.
光レーダー研究会は大盛況 (’17.1) ほとんど広報を行わなかったにもかかわらず,企業を中心に100名以上の参加者で,冒頭から懇親会まで,多くの交流を行うことができた.国内でLiDARや距離計測技術を開発する主要企業・機関を一望できたことは極めて有意義だった.開催を支援していただいた㈶ツルギフォトニクスに深く感謝申し上げます.
光レーダー研究会は無料に (’17.1) 1/19の光レーダー研究会@東工大・大岡山キャンパス,当初は準クローズなミーティングを考えていたが,予想を上回る参加登録をいただいたため,ツルギフォトニクス財団の援助を得て参加を無料化.会場を大きくしたので,いくらでも参加可能に.⇒
1月に光レーダー研究会を開催予定 (’16.12) 本プロジェクトの光レーダー構想を紹介すると共に,静大・川人先生のイメージセンサ,東芝の単眼カメラ距離計測,ならびに北陽電機,コニカミノルタ,パイオニア,デンソー,日産自動車のライダーなど,国内の主要機関の技術をまとめて紹介する.1/19東工大@大岡山での開催.参加は自由.
JSTが専用WEBページを開設 (’16.11) 2016年度新規採択された各研究テーマのWEBが開設された.
イメージセンサーAuto (’16.10) 自動車センサーの企業向け国際会議.4月のケルンに続いて調査のための参加.ケルンでは色々なセンサに驚かされたが,今回はサンフランシスコということで,AIやネットワークの話題が中心.いろいろ議論されるエコシステムの話題には,日本人はなかなか付いていけない.
キックオフミーティング
(’16.10) 東工大小山研と西山研,およびJST担当官の方々が本学を来訪.プロジェクトのキックオフとなる非公開ミーティングを行った.
応用物理学会における研究発表
(’16.9) 本プロジェクトに参加する馬場・小山・西山・小林という4者の連名でACCELプロジェクト構想を発表したほか,光レーダーやスローライト偏向器の性能予測や,ファイバ遅延干渉計を利用したFMCWのビート信号観測を報告した.
プロジェクト採択のプレスレリース ('16.8) 本研究室で受託した最大の研究プロジェクトとなるJST ACCELが採択され,JSTからプレスレリースされた.詳細なページはこちら.